草なぎ剛さんが主演し、トランスジェンダー役に挑む映画「ミッドナイトスワン」が公開されました。予告編を見てこれは絶対見なきゃならない映画と思っていましたが号泣。音楽家渋谷慶一郎が書いたメインテーマが妙に映像にマッチ。都会でひたむきに生きるトランスジェンダーの主人公が、育児放棄にあっていた少女、母性にも似た愛情を注ぐさまが涙を誘います。
今年一押しの映画です。予告編で映画の一部は見れます。
予告編100秒編
草なぎ剛「ミッドナイトスワン」 感動と号泣
切ない愛を描くラブストーリー。草なぎは身体と心の葛藤を抱えながらも、新宿のショーパブで働く主人公を演じる。オーディションで抜てきされた新人・服部樹咲が親の愛に恵まれずバレエダンサーを夢見る一果役でデビュー。そのほか水川あさみ、田口トモロヲ、真飛聖、田中俊介、吉村界人、真田怜臣らが共演しています。
草なぎ剛インタビュー
予告編15分変予告編
簡単なあらすじ(ネタばれ注意)
「好きであんた預かるんじゃないから。言っとくけど、わたし子供嫌いなの」
当初そのような言葉を一果に投げる凪沙。一緒に生活する中、バレリーナとしての一果の才能を知り、いつしか「母になりたい」という想いが芽生え、一果のために生きようとします。
理解しあえるはずもない2人だったが、いつしか一果は凪沙の孤独をとかしてくれる存在に。そしてこれまでにない“母性”という感情が凪沙の心に芽生えたとき、“命をかけて一果を守る”と決意する。
実の親のネグレクトによって孤独の中で生きてきたその少女、一果は自分の思いを他人に伝えることが苦手で、凪沙は上手くコミュニケーションをとれないまま共同生活をスタートさせる。
どんなものにも無関心で、ドライに生きている一果が唯一目をキラキラさせるのは、バレエで、彼女は学校からの帰り道に近所のバレエ教室を覗き込むようになる。
ひょんなことから凪沙は、そんな一果の才能と熱意を感じ取り、自分を犠牲にしてでも彼女のバレエ教室のためにお金を稼ごうとするのだが…。
キャスト
- 監督:内田英治
- 脚本:内田英治
- 撮影:伊藤麻樹
- 照明:井上真吾
- 美術:我妻弘之
- 衣装:川本誠子
- コスチュームデザイン:細見佳代
- 編集:岩切裕一
- 音楽:渋谷慶一郎
- バレエ監修:千歳美香子
本作は、見終わった後に幸せな気持ちになれるかどうかと聞かれると、難しい部分があります。というよりもむしろ、あまりの「残酷さ」に愕然とさせられるかもしれません。
ただ、この作品を見て欲しいと思うのは、LGBTとして生きている人たちの「現実」です。
見終わった後、心が痛くなりますが、それでも希望を見出したくなるような、不思議な感情で映画館を後にしました。
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