どうしたら海外駐在員になれるか、駐在経験者が就職と転職2つの場合に分けてアドバイスします。
私の経歴を簡単に述べると、大学卒業後ゼネコンに就職、その後メーカーに転職。生産管理部門、海外営業部門を経てアジアに3年間駐在、現在は帰国しています。
海外駐在員になるにはどうしたらよいか 駐在経験者が解説
海外駐在員を目指す場合、どのようなパターンがあるか、本記事では、海外駐在員になるための方法を紹介します。将来海外で働きたい方は、ぜひ、参考にしてください。

これから会社に就職する人はどうするか
まず、海外拠点がある企業を選ぶべきです。海外拠点がない会社に就職しても駐在になることはほぼ不可能です。日系ですと、商社やメーカーが駐在になる可能性が高い候補になります。
そのため、選ぶ企業としては、
- 日系大手グローバル企業へ就職
- 海外事業を展開している日系ベンチャーへ就職
- 外資系へ応募する
- 日系企業の現地ローカルスタッフになる
この4つです。それぞれ解説します。
日系大手グローバル企業へ就職
最も可能性が高い方法は、日系大手グローバル企業への就職です。
大手ですと、海外拠点の数も多いですし、手当もしっかりもらえます。最近ですと、留学経験者、特にネイティブレベルの英語力のクオリティがあると高く評価される傾向があります。
英語力がそれほど高くない人も採用されています。グローバル企業ですとTOEICである程度の点数をとっていると有利になるのは言うまでもありません。
海外事業を展開している日系ベンチャーへ就職
かつてはあまりなかったのですが、最近ですとITや技術系ベンチャーで海外拠点をおいている企業があります。こういうところは入社2年目や3年目で海外赴任できる場合もあるので狙うのも手でしょう。早期に海外で働きたい場合、スタートアップで海外に事業展開を検討しているような場所に入り込むことも、一つの方法ですね。
ただ、ベンチャーの場合、海外手当や住居手当の点でマチマチの対応のようです。赴任した後の生活やインカムの面を考えると、手当などがどれくらい出るのか事前に調べておくことをおすすめします。
外資系へ応募する
誤解している人がいるのですが、外資系は日本法人の勤務だけではありません。海外の本社や海外勤務を勤務条件に採用している外資系企業も多いです。年功序列ではないので実力さえあれば、社歴にかかわらず昇進もします。海外に勤務するチャンスも多くなります。
現地の日系企業のローカルスタッフになる
日系企業では、現地のローカルスタッフを採用していますが、日本人を募集している場合もあります。これは企業だけでなく、大使館の現地採用枠でも同じような採用があります。ただ、駐在員のように日本と海外で給与が出ることはなく、基本現地のローカルスタッフとそれほど変わらない給与になります。
グローバル企業に就職したら
新卒ですとグローバル企業に就職したからといってどこに配属されるかわかりません。
海外駐在員は社員の割合でいえば、わずかな数でしかありません。
そこで、海外駐在員を目指す場合、以下の戦略で海外駐在を目指すのが順当です。
- ステップ1配属された先で2~3年勤務
その間に英語力を磨く(英語の勉強をする、資格を人事調書に書いて英語ができることをPR)
- ステップ2海外拠点と関係のある部署に異動
海外と関係のある部署への異動希望を出す。1回希望して終わりではなく異動希望は続けることが重要です。
- ステップ3人事権を持つステークホルダーに気に入られること
最後は人事権を持った役職者に選んでもらうことが必要です。海外部署にいると海外人事を握っているステークホルダーが身近になるのでとても有利です。

外資系企業に転職するには
あなたがすでに社会人で、かつ今の環境で海外駐在することが不可能な場合、「転職」を通じて、海外勤務することが可能です。
この場合、異動先が日本法人に限られている外資系ではなく、本社や他国も転勤先に含んでいる外資系がよいです。中途の転職の場合、勤務地も選べる場合もあるため、最初から海外勤務を前提とした転職が可能です。
実際に公開されている駐在求人を見てみる
例えば以下は、実際に転職エージェントで公開されている海外駐在の求人です。
「JACリクルートメント」は、国内の大手転職エージェントの1つで、保有している外資系企業の求人で言えば実質1位になります。 「ビズリーチ」は、転職エージェントというよりも、転職サイトです。技術系の求人も多く出ています。
参照:JACリクルートメント
参照:ビズリーチ
ただし外資の場合は成果主義が徹底していますので求められる能力は高いです。もし現時点で足りない経験があればそれを補ってから転職する必要があります。
以上が、海外駐在を目指す方法です。行動次第でチャンスは十分掴めるので、是非ともチャレンジしていただきたいです。
以下のことはやっておきましょう。
駐在員になるための準備をしよう
英語・TOEICを学んでおく
新卒・中途問わず、英語やTOEICは必ず学んでおきましょう。というのも、英語やTOEICができる人ほど、日系グローバル企業へ就職・転職しやすくなります。
TOEICは、外資系など海外企業ではあまり重視されていません。ですが、日系企業においては、英語力の指標の一つとして見ている企業が多いんです。ほかに図れる指標がないというのも理由です。
TOEICの目安は何点くらい?
海外駐在に必要なTOEICスコアは存在しません。というのも矛盾するように聞こえるかもしれませんが、TOEICの点数をとれたからといって英語を話せるわけではないからです。
したがって、TOEICは英語力を図る指標ではないのですが、日本企業では「英語ができる指標」として基準になります。最低700点以上はとっておきましょう。できれば日常会話を遜色なく話せるレベルとされている800点がとれるとベストです。
海外駐在に向けた英語勉強については、海外駐在員に必要な英語力とは?【駐在員になるために必要な英語力】で解説しているので、こちらを参考にしてみてください。
てっとり早いのは英会話学校に通うことなので、詳しくは以下記事を参考にしてください。【TOEIC対策にオススメな英会話スクール10選】

グローバルに強い転職エージェント・転職サイトに登録
転職エージェント・転職サイト経由で情報を集めることが望ましいです。
転職エージェントは積極活用すると良い
特に「転職エージェント」は活用した方がよいです。転職エージェントの場合、プロのコンサルタントがキャリア相談や海外求人紹介をしてくれます。その海外求人を見ながら、足りないスキルや実績を、教えてくれます。そのスキルや実績を、自主学習なり、現職で磨いていくと、効率が良いです。
ほとんどの転職エージェントや転職サイトは「無料」で利用できます。
まとめ:戦略的に行動すれば、海外駐在は実現できる
上記の通りで、戦略的に準備して行動すれば、海外駐在は実現できます。
私自身、今の会社で海外駐在することを目指し、英語の勉強をはじめるところからスタートしました。
海外駐在員は、豪華な住居に会社の経費で住むことができるほか、海外手当も多額です。住民税は会社が払ってくれるので、額面以上に手取りが増えます。控えめに言っても相当お金が貯まります。
これからの時代、日本のマーケットは縮小していきますので多くの企業は海外に活路を見出さないといけません。そんな時代において、海外で働いた経験は自分の市場価値を上げることにもつながります。
海外で働きたいという方は是非チャレンジしてください。私も応援します。
これまでサラリーマンとして、海外や国内で仕事してきました。発信しながら多くの人とつながり、人生を楽しく過ごしていくため、ブログを書いています。

管理人 ぴろやん
シンプルライフと資産運用でファイヤーを目指す
はじめまして、こんにちわ。ぴろやんです。
遊びに来てくれてありがとうございます。
<ぴろやんの基本情報>
2020年5月ブログ開始
多忙な中で過ごしてきましたが、
このまま、月日を重ねるだけでよいのだろうかと一念発起。
アウトプットして自分の考えを整理、日々振り返っていくブログを書くことを決意。
- これまで海外、国内、色々なところに住み仕事してきました
- 株式運用から不動産投資に移行中
- 資産運用の他、気になる話題なども発信
みなさんとブログを通じて交流できたら幸いです。
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